【ドローンの基礎知識】ドローン教習所で学んだこと【無人航空従事者試験3級】

ドローンの操縦

3月2日にDJIから新型ドローン”DJI FPV”が発売されましたね。日本国内において屋外でのゴーグルを使用しての飛行は目視外飛行にあたり、航空局からの飛行の許可・承認を取得する必要があります。そこで、ドローン教習所福岡校(南福岡自動車学校)でのドローン講習で学んだ、目視外飛行について紹介しようと思います。

目視外飛行とは

目視外飛行とは、ドローンが見えない状態で飛行させることです。一人称視点(FPV:First Person View)を用いた遠隔操縦もこれに当たります。また、他にも

・補助者による目視のみで飛行させること
・モニターの映像のみで飛行させること
・双眼鏡やカメラ越しにドローンを見ながら飛行させること

も目視外飛行に含まれます。
逆に、目視とはドローン操縦者本人が自分自身の目で見ながらドローンを飛ばすことです。

航空法では

「無人航空機の位置・姿勢、周囲の状況(人や障害物の有無)について目視による常時監視を義務付けることで、航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人および物件の安全を図る」(根拠法:航空法第132条の2 第1項第6号)

とあります。
なお、違反した場合の罰則は、50万円以下の罰金となっています。

目視外飛行のリスク

目視外飛行のリスク

目視外飛行では視界が限られる

  • 視野が映像範囲に限られて狭い
  • 特に、上方、下方、側方の状況がわからない
映像転送の遅延、途切れが発生する

  • 電波の特性上、映像が遅れる
  • 混信などの影響で電波が途切れる
操縦者自身の危険性

  • モニターなどの注視で周囲の安全確認が不足する
カメラ映像と現実の違い

  • モニターの映像は物件との距離感が違う
  • 幅や高さを見誤りやすい

などが挙げられます。
そしてこれらのリスクは、『接触』『衝突』『墜落』を招き、操縦者自身や周囲の人々、物件の破損に繋がります。

目視外飛行の注意点

  • 常にカメラの死角部分を意識して飛行させましょう。
  • 確認及び移動時には、死角部分にカメラを向けて(もしくは機首を向けて)状況を確認してから次の動作に移りましょう。
  • 映像が固まったり、途切れたりした場合には、操作をやめて映像の回復を待ちましょう。
  • 危険を感じたら直ちに飛行を中止しましょう。
  • 操作がわからなくなったり、操作不能に陥った場合には操縦者が移動して状況を確認しましょう。
  • ドローンの飛行時には補助者をつけて誘導させましょう。

ドローンは、かなりの速度で飛行しますし、かなりの高度まで上昇できます。普通に飛ばしていても、あっという間に肉眼では確認できない位置まで飛んでいきますので、基本的にドローンを飛ばす際は国土交通大臣の承認が必要だと考えておいていいでしょう。

電波法にも注意

ドローンによって使用する周波数帯が違うため注意しましょう。
日本国内でのドローンの運用は、基本2.4GHz帯であり、技術基準適合証明を受けているものであれば、無線免許や無線局の開局は無しで使用できます。海外仕様のドローン、産業向けドローン、レーシングドローンなどは5.7〜5.8GHz帯のため無線免許と無線局の開局が必要になります。

国土交通大臣の許可及び承認

航空法では、無人航空機の飛行禁止空域と飛行方法について定められていますが、これらの規則に従って無人航空機を飛行させる場合は、申請を行うことなく飛行させることが可能です。(勿論、安全に飛行させることが前提です。)

しかし、特別な理由により、禁止空域を飛行させなければならない場合や、夜間等に飛行させなければならない場合は、国土交通大臣の許可や承認を得ることで、特別に飛行させることが認められます。これらの申請手続きは、飛行開始予定日の10開庁日前までに、飛行を行おうとする場所に応じて東京航空局又は大阪航空局のいずれか又は空港事務所に対して行う必要があります。

飛行禁止空域を飛行する必要がある場合は、【国土交通大臣の許可】が必要です。
(ただし、空港等周辺の安全(制限)表面上空、又は高さ150m以上の空域を飛行する場合は、当該飛行を行おうとする場所を管轄区域とする空港事務所の許可が必要です。)

航空法で指定された飛行方法によらない飛行(例えば、日没後の夜間飛行等)を行う必要がある場合は、【国土交通大臣の承認】が必要です。

いずれの場合も、現在は国土交通大臣が委任した管轄の地方航空局長が許可又は承認を行います。

ドローンの教科書 標準テキスト p.130


定められている飛行禁止空域には、人又は家屋が密集する地域(人口密集地区)が含まれていますので、当該地域での飛行は、たとえ自宅の庭先であっても国土交通大臣の許可が必要なので注意が必要です。私の住む福岡市博多区なんて、空港も近いし、人口密集地区だし、実質飛ばせるところがありません。。。

無人航空機飛行マニュアル

ドローンを始めたい方に

https://drone01.com/entry8.html

上記、航空法には適用除外の要件があります。
これからドローンをはじめてみたいという皆さんには、”②200g未満のラジコン・マルチコプター”というのが関係してきます。200g未満のドローンはトイドローンと呼ばれ、私の使っている”DJI mini2“や”DJI Mavic Mini”があります。ドローンは、価格競争になっておらず、どこで買ってもほとんど同じ価格になっています。

200g未満のDJI mini2フライモアコンボでも79,200円、新型のDJI FPVモーションコントローラーセットで171,600円とかなり高額ですが、GoProにジンバルと飛行機能が付いたと思ったら安くないですか?
金銭感覚麻痺ってますかね(笑)
今回参考にした「ドローンの教科書 標準テキスト」はAmazonでも買えます。
興味があったら買ってもいいけど、正直ドローンに手を出したいなら少し奮発してドローン教習所に2日間通うべきだと思います。テキストも貰えるし、国土交通大臣の許可・承認申請に必要な要件を満たすことができるので200gを超える重さのドローンを飛ばすときや、2022年のレベル4実現に向けて、今後規制が100g未満に強化される可能性を考えるとますますドローンに手を出すハードルが上がるからです。

DJIの最新ドローンの通販サイト

最後に、ドローンを購入して初めて飛ばした阿蘇キャンプの様子をお楽しみください。
皆様のドローンライフが安全で楽しいものになることを心から願っています。

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PaPa-Rider
こんにちは、 PaPa-Riderです。 サラリーマンとして働きながら、ライター,モトブロガー,ブロガーとして活動をしています。 趣味では大型バイクに乗ってツーリングに出かけたり、キャンプに出かけたり、ドローンでの空撮にも挑戦しています。 このブログでは、主に副業での学びをアウトプットする記事を投稿したり、ツーリングやキャンプの情報を発信したり、本業での学びを発信したりしています。