国土交通省とネクスコ3社は、2022年4月から11月の8ヶ月間に渡ってバイクの高速料金(土日祝日のみ)を定率で割り引く方針を取りまとめました。
新型コロナウイルスの蔓延により、外出自粛で2020年、2021年は思うようにツーリングに出かけられなかったライダーが大勢いることでしょう。
ようやくワクチン接種も始まって、遠慮せずに遠出できる日々がもうすぐやってくるはず!来年はこの割引を利用してたくさんツーリングに出かけたいですね。
割引率37.5%

今回の割引は、来年4月から11月にかけての8ヶ月間で土日祝日限定です。二輪車の利用促進と地域活性化が目的であるとされています。
100kmを超える走行が割引の対象となっており、割引率は37.5%で普通自動車の半額になる予定。
割引の対象になるのはETC車載器及びETC2.0を搭載した二輪車で、対象の道路はネクスコ3社が管理する高速道路です。
事前にインターネットから利用日を指定して申し込む必要があります。
割引内容等に関しては今後変更になる可能性もあるので、詳細についてはネクスコ3社の正式な発表を待ちましょう。
100km超ってどれくらい?割引対象地域【4選】

100kmを超える走行が割引の対象と言われても高速道路の距離なんてなかなかわかりませんよね。そこで私の家から最寄りの太宰府ICから乗った場合の割引対象となる100km超の地域はどこなのか調べてみました。
太宰府IC⇔小月IC(105km)

まずご紹介するのは、山口県にある小月ICです。太宰府ICから約105kmで、軽自動車・自動二輪車の通常の料金は片道2,560円です。ここから37.5%の割引があると1,600円になります。
小月ICから行けるツーリングスポットは、角島が有名ですね。高速道路を降りてから県道65号線に入り、国道435号線を通って県道275号線に沿って進むと角島大橋に出ることができます。
太宰府ICからの角島大橋までの総走行距離は160kmで所要時間は約2時間です。
角島大橋は2000年11月3日に開通した当初は無料で渡れる日本最長の橋でした。その景観の良さから自動車のテレビCMのロケ地として度々採用されています。
橋の中央部に停車スペースがありますが、非常駐車帯なのでクルマやバイクを停めて写真撮影などをしてはいけません。いつも見かけますが通行の妨げになるほか事故の原因にもなります。
太宰府IC⇔山都中島西IC(113km)

続いては山都中島西IC(約113km)です。通常料金は2,350円で、割引が適用されれば1,468円になります。
ここから行けるツーリングスポットは宮崎県の高千穂峡。高速道路を降りてから50kmほどで到着します。総走行距離は165kmで所要時間は約2時間30分といったところ。
高千穂峡は国の名勝、天然記念物に指定されています。高さ80〜100mの断崖が7kmに渡って続いており、避暑地としても有名です。
日本の滝100選の一つである「真名井の滝」周辺は夏季になると午後10時までライトアップされて非常に幻想的な雰囲気です。
滝付近は遊歩道が整備されているので、観光しながら高千穂神社まで歩いていくことができます。
太宰府IC⇔湯布院IC(104km)

続いては湯布院ICで、距離は104kmです。通常料金2,390円で、割引後には1,493円となります。
湯布院で降りたら定番のツーリングスポットである「やまなみハイウェイ」がすぐそこです。阿蘇方面に行くもよし、別府方面に行くもよし、由布院自体にも観光地がたくさんありますので何度でも行きたくなるツーリングスポットです。
個人的におすすめのツーリングスポットは「岩下コレクション」という博物館です。
やまなみハイウェイを走っていると出てくる博物館で、世界のモーターサイクル歴史館では世界各国の200台のヴィンテージバイクが展示されています。
ひたすら走り回るツーリングも楽しいですが、たまには足を止めて歴史を振り返るのも面白いのではないでしょうか。
太宰府IC⇔諫早IC(120km)

続いては太宰府ICから120kmの距離がある長崎県の諫早ICです。通常料金2,650円で、37.5%の割引が適用されると1,656円。
ここから行けるおすすめのツーリングスポットは、雲仙仁田峠循環道路です。道幅も広く、一方通行なので安心してワインディングを楽しむことができます。
循環道路の頂上付近には雲仙ロープウェイがあり、四季折々の雄大な自然を楽しむことができます。仁田峠は濃霧で通行止めになることがよくありますので、訪れる前にはホームページで運行状況等を確認してください。
まとめ
今回は、国土交通省とネクスコ3社が発表した土日祝日の二輪車高速料金定率割引制度についてまとめました。
割引制度の詳細は以下の通り。
割引制度詳細
- 対象車両
ETC及びETC2.0を搭載した二輪車 - 対象期間
2022年4月〜11月の土日祝日 - 対象道路
ネクスコ3社が管理する高速道路 - 申込方法
事前にインターネットで利用日を指定して申し込み - 割引率
100kmを超える走行に対して一律37.5%の割引
※現在発表されているのは、あくまでも方針です。正式な割引内容には変更が生じる可能性もありますので公式の発表を待ちましょう。
次に、福岡県の太宰府ICを起点に走行距離100kmを超える主なツーリングスポットを4箇所紹介しました。
割引対象のツーリングスポット
- 山口県 角島
太宰府IC⇔小月IC(105km) 利用料金(片道)2,560円▶1,600円 - 宮崎県 高千穂峡
太宰府IC⇔山都中島西IC(113km) 利用料金(片道)2,350円▶1,468円 - 大分県 やまなみハイウェイ
太宰府IC⇔湯布院IC(104km) 利用料金(片道)2,390円▶1,493円 - 長崎県 雲仙仁田峠循環道路
太宰府IC⇔諫早IC(120km) 利用料金(片道)2,650円▶1,656円
今回は福岡を拠点に100km超の場所をピックアップしましたが、もっと遠くに行けば他にもたくさんのツーリングスポットがあります。
2022年4月までもう少し時間があるので今のうちに来年のツーリング計画を立てておくのはいかがでしょうか?